ファンを軽視したら、
そりゃ人気なくなって、いかなくなる、見なくなる、
すたれてしまう。
スポンサーのほうばかり見てファンを見ていないってのは
まずいよな。
近隣で2大会同時期開催 ツアー機構「ファン軽視」の非礼
日刊ゲンダイ 10月30日(金)9時26分配信
近隣で2大会同時期開催 ツアー機構「ファン軽視」の非礼
昨年の「日本シニア」も“バッティング”(C)日刊ゲンダイ
先ごろ行われた男子レギュラー大会「ホンマツアーワールド杯」(石岡GC)とシニア大会「日本プロシニア」(サミットGC)は同じ茨城県内で、しかも同じ日程(10月8〜11日)で開催された。直線距離にしてたった12キロしか離れていなかった。
【写真】賞金王・小田孔明もマナーが問われた
新規大会のホンマに対し、プロシニアは3年連続同じ会場で開催されている。レギュラーツアーを主管する日本ゴルフツアー機構(JGTO)はそんな事情を百も知っていながら、シニアツアーを主管する日本プロゴルフ協会(PGA)に何の連絡もなく、開催をブツけてきたというのだから、“ケンカを売られた”感じのPGAは穏やかではない。
何より同時期に同地域でプロ大会を開催すれば、せっかくプロのプレーを楽しみにしていたゴルフファンも、さすがに両会場に足を運ぶわけにもいかない。開催時期をズラしてくれればいいのに、と思うのは当然だ。つまり、ファンのことなど二の次、三の次ということなのだ。
■なぜ踏み切ったのか
実際、この時はギャラリーの奪い合いになり、ホンマの4日間ギャラリー数は6210人、日本プロシニアは同4215人。昨年10月にも兵庫県内の目と鼻の先(車で30分の距離)でレギュラーツアー「マイナビABC」と「日本シニア」が開催された。その時はマイナビのギャラリー数1万109人、日本シニアは7152人だった。
開催時期をズラせば単純にギャラリー数が倍になるわけではないが、近くでゴルフ大会があれば互いに盛り上がりに欠けるなど、メリットよりデメリットの方が大きいはず。共倒れにもなりかねない。それでもあえて同週開催に踏み切ったのには、何か理由があるのか。
広告代理店関係者がこう言う。
「男子ツアーの場合、他にも空いている週はあったのですが、ホンマと大会を共催するアコーディアの強い意向でそのスケジュールになったようです。もし、希望に沿えず、『じゃあ、女子ツアーを開催する』と言われたら元も子もありませんから。そこしかダメと言われれば同週開催もやむを得ないのです。ただ、ファンのことを第一に考えているかといえば、そうではない。完全に関係者目線です。例えば共通チケットを販売するとか、ギャラリーバスを行き来させるとか、お互いの会場でスコア速報をするとか、同週開催でもアイデアを出せばできることはいくらでもあります。また、今回のように新しいトーナメントの日程が重なるのなら、JGTOは事前に『スポンサーの都合でこの日程、会場でしか開催できないのです』と、事前に仁義を切るべきです。ご都合主義と言われても仕方ありません」
ゴルフファンのことなどまるで無視。男子ツアーがソッポを向かれるのも当然だ。